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社労士による時事ネタコラム

奈良の社会保険労務士事務所「よしだ経営労務管理事務所」の代表です。 このブログは、社会保険労務士および集客コンサルタントの立場から、日々のニュースで取り上げられた労働、雇用問題や法律についての解説をしたり、一般人としての立場から駄文を書いたりするコラムです。

【聞いてないよ!じゃ済まされない】マイナンバーとは?

このところよく耳にする「マイナンバー」という言葉。

「よくわからんけど、自分には大して関係ないっしょ。」

と思われているあなた!実はこの制度、けっこう厄介な制度なんですよ。今日はマイナンバー制度について、わかりやすく解説します。

 

マイナンバー制度とは

実は昨日も、TBSテレビからマイナンバー制度について電話解説して欲しいという依頼があり、夕方のニュースでその一部が放送されました。徐々にですが、マイナンバーへの関心が広まりつつあるようです。

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さて、このマイナンバー制度ですが、簡単に言うと、国民1人1人に固有の番号を振り分け、個人の社会保障に関する情報や納税に関する情報を一括で管理してしまおうという制度です。

例えば今だったら、ある1人の人物の情報であっても、住民票などの世帯情報は市役所で、納税情報は税務署で、年金は年金事務所でといった具合に、各機関ごとに分かれて管理されていますが、この情報を機関ごとで共有してしまおうということなんですね。

 

メリットとデメリット

じゃあ、この制度が導入されることでどんなメリットがあるのでしょう。

まず、我々個人が享受するメリットですが、えーと、他のまじめな時事解説サイトなどに寄稿するときには、一応個人のメリットについて「年金や各種手当の申請、確定申告などの際に必要な住民票や所得証明書などの添付書類が不要になり手続きが簡素化され便利になる」などと書いていますが。。。

まあ、このコラムは日頃から私個人が好き勝手に、駄文、珍文を書き連ねているものですので、ぶっちゃけて言いましょう。

実際のところ、個人が享受するメリットはほとんどない

だって、役所に行って何か手続きするのなんて、普通の人なら年1回あるかないかですよ。その手続きが簡素化されるって言われましても、ねえ。

じゃあ、なぜこのような制度を導入するのかというと、行政が被る恩恵が非常に大きいからです。個人の情報が一元管理できることで、役所内での処理業務が非常に簡略化されることはもちろん、さまざまな不正の摘発、防止につながるからです。

つまりどういうことかと言いますと、

「年老いた親の扶養控除を兄弟それぞれが申請し、“二重取り”している」

「サラリーマンで、一定の副収入があるにもかかわらず確定申告をしていない」

「多くの資産をもちながら、不正に生活保護を受給している」

「社会保険への加入義務がありながら、未加入のままとなっている」

などの不正が、すべて行政に筒抜けになるのです。

このような不正の是正を行うことで、納税および給付の公正化をはかり、増え続ける社会保障費問題に対処しようというのが国の狙いです。

確かに、前述したように個人レベルでのメリットは少ないですが、広い視野で考えると、正直者がバカを見るといった状況が改善され、納税と給付の公正化がはかれるメリットは大きいでしょう。

 

さまざまな問題と危険性をはらむ

しかし、冒頭で「やっかいな制度」と述べたように、個人の所得情報や世帯情報などが全て一つの番号で管理されてしまうため、情報漏洩に対する不安が常につきまといます。

さらに政府は将来的に個人の預金口座もマイナンバーと結びつけようと考えているようですので、その不安は高まるばかりです。

実際に、すでにこの制度が導入されているアメリカなどでは「なりすまし」による被害が多発しているともいいます。

このような重要な制度であるにも関わらず、国民の認知度はまだ3割程度であり、既に対応を進めている企業に至っては1割程度であるとのこと。

来年の1月から施行されるにしては、あまりにも低すぎる浸透率です。

特に、企業においては、従業員およびその被扶養者のマイナンバーを厳格に管理する義務があり、不正にナンバーを横流しした場合は4年以下の懲役に科せられるなどの処罰が下されます。大手の企業などでは、マイナンバー制度に対応するためのコストが数億円かかるとも言われており非常に頭の痛い問題となっています。

個人にとっても企業にとっても、様々な問題と危険性をはらんだ制度であるからこそ、国にはもっと徹底した制度の説明と広報強化が求められますね。

 

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