暴君トランプは実は名君なのだろうか
いやはや、しかし本当に大統領になっちゃいましたね。トランプ氏。
ずーっと前のコトですが、このブログでもトランプのそのキャラクターが面白すぎるという記事を書いた。
そこで、トランプってこんなこと言いそうなイメージだよなって、ネタで書いた
『おい!そんな小汚い子供より、俺を先に助けろ!!金ならいくらでもやるぞ!!』
というセリフや
『どわははは、世界は俺を中心に回っているんだ!』
というセリフが、なぜか
NAVERまとめの【トランプ氏の発言まとめ】に、実際にトランプが発言した言葉として紹介されていて、飲んでいたコーヒーを思いっきり吹き出したこともありましたが、その記事でも
大統領選を盛り上げるためにも、トランプには頑張って欲しい!でもホントに大統領になられると困けど!
的なコメントで締めくくり、
万が一にもトランプが大統領になることなどないわい!木村太郎ってバッカじゃねえの!と鼻をほじっていたものです。太郎さんごめんなさい。
まあ、なってしまったものは仕方がないとして、その規格外のキャラクターと強引さが良い方に転んでいくのを願うしかないわけだが、早速物議を醸しているのが、TPPの離脱と、日本の自動車貿易への批判だ。
TPPなんかは、6年以上もあーでもないこーでもないと揉めに揉め、アメリカのワガママなども聞き入れて、やっとこさ合意に漕ぎ着けたところでの、ちゃぶ台返しですよ。
それにしてもTPPに関しては、アメリカ主導で進められており、それゆえにアメリカの医産複合体によるMMRも真っ青の陰謀論なども囁かれていたわけですが、結局のところ、アメリカにとっても、そんなに美味しい制度ではなかったということでしょうか。
それとも、単にトランプが80年代の日米貿易摩擦の頃から思考が停止しており、
TPP締結→車の関税が撤廃→日本車が安くなり益々アメ車が売れなくなる→TPP悪い。俺TPP嫌い。お花キレイ。
という単純な思考のみで、TPP離脱を決定したのだろうか。
そういう意味では、自動車貿易への批判も、日本にとっては難癖もいいところだ。
「日本はわざとアメリカ車を売れなくしている!」
と言われたところで、日本に輸入されるアメ車への関税はゼロなわけだし、安全性能や環境性能の基準が厳しすぎるって言われても、それは先進国なら当然のこと。
アメ車が売れないのは、単にアメ車会社の企業努力不足じゃないのって話だが、トランプもその頭脳と手腕で不動産王に成り上がった人である。本気でこのような発言をしているのではないとすると、やはり真意は無理難題をふっかけることで、日本にプレッシャーをかけることにあるのだろうか。
そう考えると、トヨタもトランプの発言を受けて、早々にアメリカ工場の増強も決定したことだし、トランプの掲げるアメリカ国内での雇用創出が確実に進展しているところを見ると、トランプ大統領は、ただの『俺様サイコー』の人ではなく、なかなかにしたたかな切れ者なのかもしれない。
国民に石をぶつけられながら、ホワイトハウスを任期途中で追われるのか、トランプ!トランプ!の大合唱の中、拍手喝采で4年の任期を満了するのか、どちらにせよ凡庸な指導者ではなく、暴君か名君か両極のどちらかに転ぶことは間違いなさそうである。
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