アリでも集団のピンチには本気を出すというのに。お前ときたら。
社労士という立場からも、とても興味深い話題が今朝の新聞にあった。
『アリとキリギリス』の話にも描かれているとおり、アリというと、一般的にとても働き者のイメージであるが、アリの集団の中にも、ほとんど働かない怠け者の個体が常に2〜3割存在するという。
これだけでも、え?そうだったんだ。と初耳なのだが、北海道大学の研究チームによると、こういった怠け者のアリが存在することで、集団がより長期的に存続できることがわかったという。
どういうことかというと、働き者のアリさん達がせっせと食べ物を運んでいるのを横目に、怠け者のアリさんは今日も2ちゃんねる三昧。
『おーい、お前もちょっとは働いたらどうなんだ。』
『プヒッ、テラワロスwww。働いたら負けだと思ってるしwww』
と知らん顔。
ところがある日、働き者のアリさん達が過労で倒れてしまい、働き手がいなくなってしまう。もちろん、どんどん食料も底をつく。
さあ、困った。どうするか。
そうだ!あそこに何の役にも立たない、丸々太った怠け者のアリがいるじゃないか。
アイツを焼いて食っちまおう。
かくして、働き者のアリさんは、栄養たっぷりの怠け者のアリのおかげで元気を回復し、再び労働に励むことが出来るのでした。めでたしめでたし。
というホラー展開は冗談で、実際は働き者のアリさんが倒れた際に、
『ちっ、しょうがねえなあ。まあいつもお前らには楽させてもらってっからよォ。今回は、俺が恩返しさせてもらうわ』
と怠け者のアリさんが代わりに働くという。
その結果、働き者しかいない集団より、怠け者のアリがいる集団の方が、働き者が倒れた時でも常に労働力が確保できるため、結果として集団が長く存続することがわかった。
さて、これを人間社会におきかえてみると、会社でも、いつもさぼってばかりいる人が多少なりともいたほうが、長く組織が存続できるということになるが。。。
まあ、こればっかりは、従業員の愛社精神にもよるでしょうな。
会社の業績が良いときは怠けていた社員も、根本的に会社を愛していれば、いざ業績が傾いたときに、何とか会社の役にたとうと頑張るだろうし、そうでなければ、さっさと辞めてしまうだろう。
では、ニートの場合はどうだろう。
両親が年老いて倒れた場合、まあ普通の人であれば、職探しをはじめるだろうが、生活保護を受けて、日本国という大木が倒れるまで、絶対働かないというツワモノもいるかもしれない。
まあ、何はともあれ、
ほどほどに頑張って、ほどほどにさぼる。
これが一番なのかも知れない。
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