マラソンタオルが奈良県だけの文化だと知って驚愕した話
マラソンタオル。
日本人であれば全員、この単語を聞けば小学校の冬を懐かしく思い出す。
。。。そう思っていた時期が私にもありました。
「今日、マラソンタオルがいるねんっ!」
「あんた!また朝になって突然そんなことゆって!なんで昨日の夜にゆっとかへんの!」
という、母親とのやりとりも、雑巾や運動会のゼッケン縫いと同様にメジャーなものだと思っていた。
そう数日前までは。
なんと驚くなかれ、このマラソンタオルという超合理的発明が奈良県だけの文化だというのだ。
まあ、驚くなかれと言われたところで、奈良県民以外はマラソンタオルが一体何なのかすら意味不明なので、おならブーである。
その言葉だけ聞くと、マラソン中に首にかけておくタオルと思われるかもしれないが、そんなチャチなものでは決してない。
簡単に説明すると、マラソンタオルとは、ベストのように加工したタオルであり、小学校のマラソンの際、これを衣服の下に着込んでおくのである。そうすれば、マラソン時の汗をタオルが全て吸収してくれ、マラソンが終わったら、背中からこのタオルをシュッと抜けば、わざわざ着替えることなく、そのまま通常の授業に直行できるという、超スグレモノなのである。
しかし、このマラソンタオルが、とあるテレビ番組で紹介され、奈良県民は
「マラソンタオルが奈良県だけの文化だと。。。!!?」
と、ざわざわし、他県民は
「大仏と鹿だけの凡県かと思ったら、何それ、天才か」
と奈良の隠れた才気に、驚いているという。
おそらくだが、奈良の小学校では、体育の時間だけ体操着に着替えるのではなく、通常授業も体操服で受けるところが多いため、このような異端の文化が発展したのかも知れない。
それにしても、日頃ケンミンショーなどを見ていて、
「え?全国こうやってるでしょ??」
「いえ、この県だけですよ」
「嘘だぁー」
といったやり取りを、『まあ本当は自県だけの特殊な文化だと薄々は知ってるけど、番組の演出上、大げさに驚いているのだな』と冷めたしぐさで熱く見ていたのだが、いやはやどうして、これだけの情報社会になった昨今でも、自県だけの特殊な文化を、全国的なものと思い込んでいることが本当にあるのだということに驚愕したという話である。
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