毎年、滅亡してしまう人類
師走で何かと慌ただしくもあるが、なんとか今年も無事、年を越せそうである。
この時期のヒリヒリとした何とも言えない緊張感は嫌いではない。
そこでふと、
『そう言えば、2015年に世界が滅亡するって誰かが予言してなかったっけ?』
と思った。
調べて見ると、マヤの予言で、うるう年を加味した場合、今年の9月3日に世界が滅亡する予定だったようだ。
もちろん、2015年12月現在、予言は外れている。
そういや、毎年誰かが、今年こそ世界が滅亡する!って言ってんな〜。と思い、気になって、この先の世界滅亡に関する予言を調べてみた。
2016年
6月から8月にかけて、地球の磁場の逆転が急激に起きて、世界滅亡
聖徳太子が五重塔に秘めた予言によると、世界滅亡
2017年
旧約聖書に記された少年ダニエルの予言によると、世界滅亡
2018年
伝説の「死海文書」によると、世界滅亡
2019年
巨大隕石の衝突により、世界滅亡
2020年
実はマヤの予言は本当は2020年だった!というわけで、世界滅亡
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とまあ、なんだかんだでこの後も毎年、世界滅亡が続くわけである。
外れても外れても、不死鳥の如く、手を変え品を変え立ち上がる『ノストラダムスの大予言』と『マヤの予言』などは、もはや名人芸の域に達している。
しかし、どうして我々はこうも『世界滅亡予言』が好きなのだろうか。
もちろん、本当に世界が滅亡して欲しいと思っている人などいない。
ジェットコースターや心霊なども同様だが、『世界滅亡』は、平凡で退屈な日常にピリッと刺激を与えてくれる一服のカンフル剤なのだ。
子供のころ、台風が近づくと何故だか気分が高揚したのと同じように、絶対的な安全が確保された上での、非日常的な出来事は、我々の生活にいい塩梅の刺激を与えてくれる。
そして、改めて『平凡ながらも、幸せな生活』のありがたさを再認識するのだ。
そんなワケで、子供の頃から我々を楽しませてくれた『世界滅亡予言』達に、これからも幸多からんことを祈りつつ、2015年も良い年であったことに感謝し、今年も年越しの準備を始めて行こうと思う。
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