社労士による時事ネタコラム

奈良の社会保険労務士事務所「よしだ経営労務管理事務所」の代表です。 このブログは、社会保険労務士および集客コンサルタントの立場から、日々のニュースで取り上げられた労働、雇用問題や法律についての解説をしたり、一般人としての立場から駄文を書いたりするコラムです。

【春画がワイセツ!?】警視庁が雑誌4誌を指導

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春画に対し、猥褻すぎてケシカランとお上からのお叱りがあったという。

いや、江戸時代の話ではない。つい先日の話だ。

江戸時代の春画と女性のヌード写真を同じ号に掲載したとして、週刊誌4誌の編集長らに対し、警視庁が、わいせつ図面頒布にあたる可能性があるとして指導していたことが分かった。

 

ところでなぜ、いま春画なのか?

ご存知の方もおられると思うが、9月から東京の永青文庫で開催されている春画展が大盛況なのだという。

春画展は、国内外の博物館や個人コレクターが所蔵する名作133点を展示。喜多川歌麿、葛飾北斎ら日本史の教科書に出てくる浮世絵師たちの作品も並び、若い女性達が列をなしているとのこと。

また、この展示会の主催者が元総理大臣の細川護熙氏だということでも話題を集めた。

 

さて、健全な男性諸氏であれば、学生時代などに友達同士でイカガワしい本やビデオなどを貸し借りした、甘酸っぱくもイカ臭い思い出があるだろう。

また、江戸時代の若者達も同様に、春画を廻し見ていたのかもしれない。

ただ、もし現代の若者が

「おい、スッゲーの手に入ったぜ!」

「まじかよ!貸してくれよ!」

「おい、次は俺の番だかんな!」

などと興奮しながら『春画』を廻し見ていたとしたらどうだろう。

研究熱心な美術部の生徒たちかな?と思うか、もしくは、ネット上に過激なエロが溢れ過ぎた為に、いよいよ若者達の性に関する興味も来るところまで来てしまったか、と遠い目をするかのどちらかであろう。

ところがである。警視庁は『春画』を、現代の若者達を惑わす現役バリバリの「過激なエロ」であると判断したのである。

前々から言われていることであるが、「猥褻」であるか「猥褻でない」かの判断は非常に曖昧である。

ある関係者筋から聞いた話では、日本のトップシークレットで口外無用だが、実は警視庁の最上階にある6畳の和室には、紋付袴で立派な口ひげをたくわえた老紳士が鎮座しており、彼の両手には

「エロい」

「エロくない」

と書かれた旗が握られているという。

そして、街中に溢れるエロが猥褻にあたるか、そうでないかのジャッジが彼に一任されているのだという。

おそらく今回も、警視庁の人間が

「うーん、春画かぁ。まあ猥褻物にはあたらないと思うけど、一応判断を仰いでおくか」

と老紳士の部屋に雑誌を持って、

「先生、どうですかね?」

とお伺いを立てたに違いない。

そこで老紳士は

「ほっほっほ。春画など、もはや芸術作品じゃよ。猥褻物にあたるわけもなかろうて」

と朗らかに笑ったに違いない。

ところが、雑誌を読み進めるにつれ

「むむむむ!!!これは!!!春画と女性のぽるのぐらふちーが一緒に掲載されておるではないか!!!!」

「お互いがお互いのエロさを増長し、そのエロさは二倍、三倍、いや十倍になるやもしれん!!!」

「むーーーーー!!!エロいっっ!!!!」

と高々に『エロい』の旗を上げたのだろう。

今回もナイスジャッジです、先生!!といったところか。

 

そんなこんなで、今回のニュースに僕が思うことは、警視庁はもっと他にやるべきことあるだろう、ということと、馬鹿な妄想を膨らましている暇があれば、きちんと社労士の仕事をしろよ、俺、ということです。

 

肉筆春画の世界 (別冊宝島 2393)

肉筆春画の世界 (別冊宝島 2393)

 

 

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