社労士による時事ネタコラム

奈良の社会保険労務士事務所「よしだ経営労務管理事務所」の代表です。 このブログは、社会保険労務士および集客コンサルタントの立場から、日々のニュースで取り上げられた労働、雇用問題や法律についての解説をしたり、一般人としての立場から駄文を書いたりするコラムです。

『怖い話』化する世界

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さて、ほぼ全国的に梅雨明けし、小学生達は夏休みに突入、いよいよ夏本番である。

海にキャンプに花火にスイカ。夏を彩る風物詩はさまざまだが、その中の一つに『怖い話』がある。

最近ではめっきり少なくなったが、僕が小学生ぐらいの頃は、夏になるとテレビで『怪談特集』がほぼ毎日のように放送されていた。

昼間は友達とプールに行き、夜は火照った体を冷えたスイカと、怪談でクールダウン、そして蚊取り線香のにおいを嗅ぎながら寝苦しい夜を過ごすというのが、夏の定番コースであった。

 

どうもその頃から、僕のオツムはあまり進化していないらしく、今だに『怖い話』が大好きだ。

ただ、多少の進歩はあるようで、子供騙しの怪談や心霊系の動画などには

「はいはい、お約束パターンね。」

「なんやねん!この作り物感全開の動画は!!心霊なめんな!!」

と厳しいジャッジを下せるようにはなっている。

しかし一方、斬新な演出や語り口で、思わず背筋が寒くなるものについては

「タハー!!そう来ましたかァ!!こりゃ一本とられた!」

と感嘆と賞賛の声を贈ることも忘れない。

ただ、長年多くの怪談に触れてきた今、ほとんどの怪談が、どれかのパターンに収まり、新鮮な感動をもたらしてくれるものに出会えることは稀である。

ここで、怪談のいくつかのパターンを紹介しよう。

 

その1.この話を聞いた人は皆、不幸になるパターン

恐るべき怪談パンデミック!事実であればエボラ出血熱どころの騒ぎではない。

怪談を知る人間全員を、国家レベルで隔離する必要がある。

 

その2.怪談話の主人公が死んだり、行方不明になるパターン

じゃあ、その怪談の細かいディティールは、いったい誰から聞いたのか。。。

それ自体がすでにホラーである。

 

その3.怪談話の主人公以外、全員不幸になるパターン

結構多いのがこのタイプ。主人公も様々な恐怖体験をするものの、なんだかんだで助かるパターン。もちろん主人公以外の登場人物は全員不幸に。

お前の守護霊は一体、うしろの何太郎なんだよ!!

 

その4.最後のどんでん返しパターン

「お前だー!!」と単に大声でびっくりさせるものや、「実はその人、すでに死んでたんですよ」というシックスセンスパターンが古典的であるが、稀に思いもよらない斬新などんでん返しを食らったときの爽快感は格別である。

 

と、まあ他にもいくつかのパターンがあるが、大概の怪談はどれかのパターンに収束するといっても過言ではない。

さて、ここまで読んでくださった方は、気づいたと思うが、基本的に僕は心霊というものを信じていない。というか、怨霊というものを信じていない。

どうして、生きている人間様ですらそんなこと出来ないのに、霊になったとたん、人を呪い殺したりする特殊なスペックを手に入れることが出来るのか!?

どうすれば高速道路を時速100kmで走る車よりも、早く移動することが出来るようになるのか!?

人形の髪を伸ばすことに何の意味があるのか!?

と???ばかりの怨霊様であるが、あえてそこは深く突っ込まず、プロレスとして楽しむのが、粋な大人の怪談のたしなみ方であろう。

 

ただ、だからといって霊的なものを全く信じていないというわけではない。

昔から、命に関わるような事故をしたにも関わらず、不思議と無傷であったという経験がよくある。

例えば、昔、バイクで大きな事故をした時もそうだった。

バイクはフロントフォークがどちらも折れるほどグシャグシャになり、ヘルメットも真っ二つという状況で、現場検証に来た警察官は、ライダーは即死だと思ったそうだ。だが、当人である僕が、擦り傷すらなくピンピンしているのを見て、とても驚いていた。そして、年配の警察官のおじさんは僕にこう言った。

「君、きちんとご先祖様に感謝して、お墓参りにいくんやで」

なるほど、と思った。

まあ、だからと言うわけでもないが、今でも月に一度は墓参りに行くようにしている。

 

最後に、最近の怪談のパターンで増えているのが、出てくるのが霊ではなく、普通のちょっとアレな人間だというパターン。

なんだかんだで、これが一番怖い。

霊的な話であれば、「でたでた、コレー!!」で済ませることができるが、この少しイッちゃってる人間パターンの場合、明日にでも自分の身に降り掛かってもおかしくない為、とても後味が悪い。

実際に、日々のニュースでも、信じられないような事件を目の当たりにすることがあり、やりきれない気持ちになる。

 

やはり、怪談はフィクションに限る。

 

 

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