大阪都構想否決。古い船をいま動かせるのは 古い水夫じゃないだろう
「大阪都構想」反対多数で否決されましたね。
僕も昨日、テレビの開票速報をずっと見ていて、最初は賛成票が反対を1万票ぐらい上回って推移していましたので、そのまま可決となるかと思ったら、開票率80%あたりを超えたあたりで、急に反対票がまくってそのまま鼻の差でゴールインという展開になりました。
僕個人としては「残念」というのが本音です。
ニュースで放送されるのを見た限りですが、反対派の活動は、はっきりいって下品やなーと思ってたんですよ。
チンドン屋のようにプラカードを持って反対、反対と練り歩く集団。
自分の患者にチラシを渡し、「反対でね」とニヤリと笑う医者。
謎のオリジナルラップで都構想反対を訴える若者。
いや、何がしたいん?と思いました。
「反対、反対!」って連呼している人たちって、結局、既得権益を守りたい人たちと、とにかく反対!なんでも反対っていう人種と、橋本氏ねって人と、目立ちたいだけの人ばっかりなんか?と、少々うんざりしました。
もちろん、情報を自分なりに消化し、真剣に悩み抜いた末、反対に投票した人たちも沢山いたと思いますが。。。
反対多数は70代だけ?
また、年齢別の開票結果も驚きでしたね。
男女ともほとんどの世代で賛成が上回っており、反対が上回っているのは70代の男女と50代の女性のみ。でも結果は反対多数。
お年寄り強すぎ!
あまりにも極端なデータなので、数値がおかしいのではないかと考察されている方もおられますが、一応報道されたデータが正しいと仮定して僕の意見を述べますね。
まあ、反対に投じられたお年寄りの気持ちはわかります。大阪市がなくなり、政令指定都市じゃなくなったら、バスの優待乗車証など、今受けられているサービスが無くなる可能性がありますから。
だから、70代の方が反対票を投じたことを批判するのは違うと思うんです。
ただ、やはり残念なのが、これからの日本を支える若者たちの民意が選挙結果に反映されなかったということですね。
若者たちがもっと投票していれば、賛成多数で可決されたのでは、という意見が多く見られますし僕もそう思います。
今の選挙方法じゃ、若者は選挙に行かないでしょ
ただ、天気のいい日曜日に、若者が1人でわざわざ投票会場まで行くか?って言えば、まあ行かんでもしょうがないやんって思うんです。もちろん、友達と遊びに行きたいっていうのや、めんどくさいっていうのもあるでしょうし、「なんとなく恥ずかしい」っていうのもあると思うんです。
恥ずかしながら僕だって、結婚するまで投票なんていったことなかったですから。。。
でも、幸か不幸か今回の投票結果で現行の選挙制度が抱える問題点が浮き彫りになったと思うんです。やはり、わざわざ投票会場まで行って、鉛筆で紙に書いて、その紙をアルミの箱に入れるっていう旧態依然とした投票方法が、今の若者たちのライフスタイルにまったく合っていないんじゃないかと。
そういう意味では、パソコンやスマホでネット投票などが出来る仕組みが整備されれば、若者たちの投票率は劇的に変わるんじゃないかと思うんです。
18歳からの参政権も認めらるようになる予定ですし、マイナンバー制なんてシロモノも導入するんですから、是非ともネット投票できる仕組みを実現して欲しいですね。
それにしても、古いモノが新しく変わろうとする力を押し込めてしまった今回の投票結果を見て、古い歌ですが、吉田拓郎のイメージの詩の次の一節が染みます。
古い船には新しい水夫が 乗り込んで行くだろう
古い船をいま動かせるのは 古い水夫じゃないだろう
なぜなら古い船も新しい船のように 新しい海へ出る
古い水夫は知っているのさ 新しい海のこわさを
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