各新聞ごとの読者キャラが、広告により見えてくる?
今日付けの日経ビジネスオンラインに、池上彰さんの面白い記事が掲載されていました。
『出版社の広告でわかる、新聞の読者キャラ』と題された、このコラム。出版社が各新聞に出す広告の内容は実は新聞によって異なり、その広告内容によって、出版社がそれぞれの新聞の読者層がどんな人たちだと思っているのかがわかるという内容です。
例えば集英社を例にとってみると、
『読売新聞』→週刊少年ジャンプがスマホで読めるという内容の広告
『朝日新聞』→小説全集の広告
『毎日新聞』→少女雑誌『りぼん』の広告
『日本経済新聞』→キャリアウーマンを意識した女性誌の広告
『産経新聞』→週刊少年ジャンプの広告
と各新聞ごとに、確かに広告の掲載内容はバラバラです。
ここで、読売と産経はどちらも少年ジャンプの広告なのにも関わらず、読売の方には、「ジャンプがスマホでも読める」とアピールしているにのに、産経にはそれがないことについて、池上さんは
『産経の読者にはスマホを使いこなせる人がいない?と集英社は思っているのでしょうか』
と相変わらず紳士的なふりをして結構な毒舌をかましていますw
各新聞の読者層のイメージ
そこでちょっと気になりましたので、一般的に各新聞の読者層はどのように捉えられているのか調べてみました。
あくまでも独自調査ですが、その結果
『読売新聞』→朝刊の発行部数は世界最多。大衆的で庶民的。
『朝日新聞』→左派・リベラル。日経新聞についでホワイトカラー層の読者が多い。
『毎日新聞』→中道で安定。比較的高齢者の読者が多い。
『日本経済新聞』→知的・堅い。読者世帯の平均世帯年収が他の全国紙よりも高い。
『産経新聞』→日本唯一の右派。産経以外は駄目という熱心な読者層が多い。読売新聞と同様に庶民的なイメージ。
ということがわかりました。
これを見ると、なんとなく集英社の広告掲載の意図も見えてきますね。
『読売』『毎日』『産経』といった庶民派の新聞に対しては、子ども向け雑誌や漫画雑誌の広告を、『朝日』のようにちょっと堅めの新聞には小説の広告を、『日経』には働く女性をターゲットにした広告をといった具合ですね。
ただ、池上さんが言うように、なぜ読売読者には『スマホでもジャンプが読める!』とアピールしたのに、『産経』にはそれがなかったのかは謎ですね。
『産経』読者は、「俺は産経しか駄目だ!」って一途な読者が多いから、
「ジャンプは紙媒体しか駄目だ!異論は認めない!!」
っていう保守的な考えの人が多いって思ったんですかね?
でも、産経って結構速い段階で、スマホ用の無料購読アプリの配布などを実験的に行っていましたよね。
『産経の読者にはスマホを使いこなせる人がいない』
ってことは、まずないと思いますが(笑)
今後は、同じ会社なのに、新聞ごとに掲載している広告が違う場合、どういう意図を持って広告を出しているのか、推理してみるのも楽しそうですね。
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