ロング・グッバイ。ついにガラケーの生産が終了へ
本日の日本経済新聞によると、日本の携帯メーカが「ガラケー」の生産を2017年以降に遂に中止するということです。
スマホの普及にともない、各メーカにとって、独自のOSを搭載した端末の開発が重荷になっていることが背景にあり、今後順次、OSをAndroidに切り替えていくとのこと。
「す、『すまほ』なんていう若者達の間ではやっているモン、わしらにゃ扱えんぞ。
これから孫にどうやって電話をすればいいんじゃ。
まったく、右も左も『すまほ、すまほ』じゃ。おおそうだ婆さん、昨日買った『すあま』があったじゃろ。ちょっと休憩でもせんかの。」
とガラケー愛好家にとっては、ついに恐れていたことが現実になってしまったという意見も多いようです。
確かに、スマホはいろんなことが出来て便利なのですが、高齢者においては、扱いが難しいと敬遠されている方も多いです。
また単純に電話をすることが目的の場合、スマホよりもガラケーの方が使いやすいという意見も多く、企業などでは、情報流出などの危険性等も考慮して、あえて営業マンにはガラケーを支給しているところもあります。
今はスマホを愛用している人たちでも、過去慣れ親しんだガラケーが遂に生産中止になるという報道を受け
「ひとつの時代が終わった」
と、過去を懐かしがり、感慨深く思われる方も多いでしょう。
携帯スイートメモリー
携帯電話が一般に広く普及し始めたのが、ちょうど僕が大学1年生くらいのころでした。
そのころの携帯といえば、もちろん通話以外の機能は何もなく、入力できる文字もアルファベットとカタカナオンリーといったものでしたが、いつどこにいても友人達と連絡が取れるというのは非常に画期的な革命でした。
まあ、携帯が普及する直前にポケベル全盛期という時代がありましたが、入力できる文字数が限られており、自由に相手と意思疎通をするにはまだまだほど遠いシロモノでしたから。
さて、携帯が普及したおかげて、真夜中であっても
「もしもーし、今ちょっとお前んちの近くにいてるねんけど、遊びにいこーぜ」
「ほいほーい」
と、夜遊びのお誘いが捗り、さらに大学においても
「もしもーし、今、講義中やねんけど、抜けてどっかで時間つぶそーぜ」
「ほいほーい」
と授業のサボリが捗りといった具合に、留年に向けてまっしぐらに突き進むことになるのですが。。。
いやー、しかしその後の携帯の進化は恐るべきものがありました。
打てる文字はカタカナからひらがな、そして漢字へ。
着信音は単音から、音階がつき、さらには和音になり、自分たちでメロディーを入力したり、着メロをダウンロードしたりということが大ブームとなりました。
画面は単なる白黒から、カラーになり、写真などの粒子の細かい画像も表示できるようになり、動画やテレビ番組すら見られるようになりました。
おそらく、20年ほど前に始めて携帯を手にした僕が、未来から来た僕に今のスマホを見せられたら
「すげー!!未来すげー!!携帯がここまで進化してるねやったら、リニアは当然走ってるやろし、もちろん車もチューブの中走ってるやんね!!で、どうなん?着てる服はやっぱりテッカテッカでピッチピッチのやつなん??」
と、完全に勘違いした未来像を思い描いていたはずです。
それほど、他のテクノロジーと比較しても、携帯電話の進化はもの凄いものがありました。
ガラホの開発は続行、そしてガラケーよ、ありがとう。
さて、話をガラケーの生産終了に戻します。
まあ、ガラケーの生産が終了といっても、OSがAndroidになるというだけで、「見た目はガラケー、頭脳はスマホ」という名探偵コナンのような売り文句の『ガラホ』の開発自体は、今後も進められるようですので、実際のところ、ガラケー愛好者にとってもそこまで大きな問題はなさそうです。
まあ、あとは料金体系なんかがどうなるかでしょうね。
さて、今晩は今までお世話になった歴代の携帯たちを思い出し、それぞれの機種にまつわる甘酸っぱい思い出などを肴に、酒でも飲むことにしましょうかね。
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