Googleが検索結果を不正操作?独占禁止法違反の疑いで欧州委が提訴
欧州委員会は15日、グーグルが市場における支配的地位を乱用し、自社のサービスに有利な検索結果を表示しているとして、独占禁止法違反の疑いがあるとしました。
検索界の天下統一を成し遂げたグーグル
欧州の検索市場における、グーグルの占有率はなんと約9割を占めます。
また、日本では検索に利用されるサイトはグーグルとヤフーの二強ですが、ヤフーにおいても、その検索エンジンはグーグルのアルゴリズムを採用しています。それを踏まえると、日本の検索におけるグーグルの実質的な占有率も約9割を占めています。
ご存知のとおり一昔前は、infoseekやExcite、goo、yahooなどがそれぞれ独自の検索エンジンを用いており、検索結果もバラバラの「検索」戦国時代がありました。
それが、自由競争の中で自然淘汰され、最も優れていたグーグルが天下統一を成し遂げ、今に至っています。
しかし、これらはグーグルの技術力と戦略が優れていた結果であり、法律的にも何も問題はありません。
それってそんなに悪いこと?
さて今回グーグルが欧州委員会に指摘されているのは、天下統一後のグーグル様が、その圧倒的な支配力を背景に、悪いことをしたり、圧政を敷いてるんじゃないのー?ということです。
罪状
『被告人グーグルは自社のショッピングサイトの検索結果を、ライバル他社のものよりも優先的に表示した疑いがある』
さて、どうなんでしょう。グーグルも公共事業や慈善事業じゃないんですから、自社の利益を最優先するのは当然だと思うんですよね。
そしたら、やっぱり自社のサービスを優先的に表示しちゃいますよね。
グーグルがあまりに独裁者ぶりを発揮して、自社のサービスばかりを検索結果に優先的に表示するようだと、検索結果の信憑性が徐々に失われ、我々は自然と別の検索エンジンに移行していくだけだと思うんです。
結局のところ、グーグルに対抗できる勢力がないのが問題なんですよね。
でも、これで独占禁止法違反だ!制裁金を支払え!!となると、自由競争の萎縮を招きかねず、個人的には「うーん」という感じです。
グーグル様の圧政は続く
しかしながら、自分のホームページやブログをやっている人ならわかると思いますが、検索アルゴリズムのアップデートの度に、グーグル様のお顔をうかがい、一喜一憂する我々ネット農民。
この4月21日にも、スマホ対応していないページの検索順位が下がるアルゴリズム更新が予定されており、
「グーグル様、あんまりですだぁ〜!!」
と阿鼻叫喚する声が聞こえてきそうです。
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