声を選んだ清志郎と、命を選んだつんく
今日は短いコラムになります。
僕はRCサクセションが好きでした。
RCが全盛期の頃は僕はまだ幼く、リアルタイムで聴き始めたのは実質的なラストアルバムとなってしまった、『Baby a Go Go』からなのですが、後聴きで過去のアルバムを遡って聴いていきました。
特に、ろくすっぽ勉強もしないで、バンドに明け暮れていた高校時代は『トランジスタ・ラジオ』をヘッドホンで聴きながら
Woo 授業をサボって Yeah 日の当たる場所にいたんだよ
寝ころんでたのさ屋上で たばこの煙とても青くて
内ポケットにいつもトランジスタラジオ
彼女教科書広げてるとき ホットなナンバー空にとけてった
Ah こんな気持ち うまくいえたことがない ない
のフレーズに、胸が締め付けられるような感動と共感を覚えました。
そんな忌野清志郎さんは2009年に喉頭癌をわずらい、ボーカリストとしての魂である声を失うことを頑に拒み、ミュージシャンとしてその一生を終えました。
一方、つんくさんは、ミュージシャンとしての魂を捨ててでも、人生を生き抜く道を選択しました。
清志郎さんの生き様はミュージシャンとして、最高にカッコ良かったと思います。
ただ、つんくさんの決断は、人間として最高にカッコ良いと思います。
ボーカリストが声を失う悲しみ、絶望は僕などには到底はかりしれません。
ただ、声も失ってでも、家族のために這いつくばって生き抜こうとする姿は、大人になって家族を持った僕に、高校生の時に『トランジスタ・ラジオ』を初めて聴いたときの感動とは、また別の感動を与えてくれました。
ありがとう、清志郎さん
がんばれ!つんくさん
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