本当に社労士は食えない仕事で、劣等感の固まりなのか。
また、しばらくコラムの更新が滞ってしまった。
世間では、トランプがまさかの快進撃を続け、聖火台を置くとこないやんけ!との指摘に、馳浩が悪い。と、そんなヒロシに騙されて、シャープがホンハイに買収され、僕だけがいない街が、意外とあっさりと最終回を迎えたわけであるが、
どうにも、しばらく書かないと、書くことがありすぎて、何について書けばよいのかわからなくなってしまったので、僕の稼業である社労士という仕事について書く。
ネットを閲覧していると、社労士について、このような記事が投稿されていた。
かいつまんで、内容を説明すると、
とある早稲田大学出身の60歳近い社労士が、取引先の社長や社員を、『学がない』と馬鹿にし、ことあるごとに自分の学歴をひけらかし、さらには、社労士と弁護士は今や対等の資格などとのたまっていることを、哀れみにも似た目線で批判し、時代の変化についていけず古い価値観にとらわれてると、みんなから嫌われちゃうゾ♡みんなも気をつけようネ!というコラムである。
まあ、時代の変化うんぬんよりも、このコラムの主人公である早稲田大学出身の社労士の人間性そのものの問題のような気がするが、確かに社労士はこういったコンプレックスの象徴とするには最適の資格である。
まず、法律家の端くれではあるが、弁護士ほどのステータスや権威はない。
中小企業を相手に仕事をするが、税理士のように、なくてはならない存在では決してない。
国家試験の中でも合格率が1割を切る難関資格の一つであるが、司法書士などと比べると合格しやすい資格である。
といった理由と世間的な認知度の低さから、決して世間に自慢出来る程の資格ではない。
また、人に『お仕事は何を?』と聞かれた際、『社労士です。』と答えたところで、
『シャローシ?はあ、それはそれは』と薄いリアクションが返ってくることが日常茶飯事であるし、子供に『パパのお仕事は何すること?』と問われたとて、仕事内容を詳細に説明したところで幼い子供が理解できるはずもなく、『パパのお仕事は会社のお医者さんみたいなものだよ』と、100%誤解を生むであろう返事をするのが精一杯である。
そういったこともあり、社労士同士の飲み会などでは、
『結局、俺たち所詮社労士だしwww』と自虐的に笑い、
『でも、なんだかんだで、中小企業にとって一番役に立ってるのって俺らじゃない?』と、自身の仕事に対する一抹のプライドを覗かせたりするのである。
それにしても、社労士という人種は多種多様である。
それこそ、このコラムの主人公や僕のように、サラリーマンから社労士に転身したものや、定年後に資格を取って社労士になった人。主婦から社労士になった人。フリーターから社労士になった人。
学歴だけで見ても、僕の周りにも東大出身者から、最終学歴は『院卒だ!』と笑う少年院経験者まで、本当にバラエティに飛んでいる。
また、仕事の内容も、単純な書類提出代行から、助成金の申請、経営コンサル、コーチング、人事評価の導入などなど、まさに多種多様である。
しかし確かに、他の士業と比べて権威や、知名度はかなり低い。
でも、だからこそ面白いのである。
花の慶次風にいうと『だが、それがいい』のである。
混沌としていて、なおかつ自由度が高い、そして資格を取得するのも弁護士や税理士ほど難しくない。
コストパフォーマンスを考えると、これほど美味しい資格があるだろうか。
よく『社労士では飯が食えない』
と言われるが、本当にそうだろうか。
もちろん自営業であるので、『食えない』人も中にはいるのだろう。
だが、これは社労士でなくとも、弁護士でも、調理師でも、自営業である限り必ず『食える人・食えない人』は出てくる。
ただ、少なくとも僕の周りの社労士で『食えない』人は見たことがない。
こんな美味しい餌場を荒らされてはたまらないので、
『社労士は悲惨だよ〜。食えないよ〜。まんじゅう怖いよ〜。ハンマ〜カンマ〜』
と世間に吹聴しているのではないかと勘ぐってしまうほどである。
本当にこの仕事は自由度が高く、基本的に会社を良くすることであれば全てが仕事になる。だから僕のように書類提出代行のような機械的な仕事が嫌いな人種でも、コンサルティングやマーケティング、またデザイン業務などに面白みを見いだすことができる。
ただ、仕事の自由度が高いからといって、昨年末に問題になった社労士のように、『社員を鬱にする方法を教えます』のようなことをするのは論外であるが。。。
だから、このコラムに書かれているような劣等感の固まりのような社労士は、個人の資質の問題であり、決して社労士という資格やその仕事内容が問題なのではないと断言出来る。
しかし、競合を増やさない為にも、あえてこう言っておこう。
『社労士は食えない。』と(笑)
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