大仏のチリチリが実際には半分しかなかった事実
奈良のランドマークといえば、言わずもがな大仏だ。
奈良県で育った人間は皆、食事の前は必ず大仏の方向に向かって祈りを捧げる。
また、大仏のように大きく丈夫に育って欲しいという願いを込め、生まれた赤ん坊の髪の毛が生え揃ったころに、大仏の髪型のようなチリチリのパンチパーマをかけさせ、三日三晩火を絶やさず踊り狂う儀式も、日本の三大奇祭の一つとして、広く知られている。
一方、強化人間に改造された少女が大仏に乗せられ、恋人の操縦するモビルスーツと戦闘させられた悲劇も忘れてはならない。そんな過去を思い出し、我々奈良人は大仏のやや煤けたような鈍色を見つめてこうつぶやくのだ。
「悲しい色やね。。。」
そんな奈良県民の、希望も悲しみも全て飲み込んだグレートジャイアント『大仏』
その大仏の衝撃的な事実が発覚したという。
大仏のパンチパーマ風の巻毛を「螺髪」というが、これが文献によると966個あると記されてるものの、実際に調査したところ492個しかないことがわかったというのだ!!!
。。。お、おぅ。
なんで今まで誰も気がつかんかってーん!
と思わず突っ込まずにいられない。
普通に、住職の読経に退屈した小坊主が、暇つぶしに大仏の頭を数えて
「おっかしいなぁ。どう数えても千個近くあのチリチリがあるはずがないんだよなぁ。あの見えない後ろの方が、すっげーわっさーってなってんのかなあ?」
と疑問に思ってもおかしくなさそうなもんである。
と思っていたらやはり、今回の調査は参拝者や寺の関係者の間で
「いや、あれ絶対、書かれている数より少ないって。」
という増毛疑惑が話題になったことで実施されたという。
ただ、大仏の後ろの方には後光を表す装飾があり、直接数えることが出来ないため、東大の教授に依頼し、レーザー光を使って3Dデータを作成して計測を行ったという。
その結果、実際には483個の螺髪があり、9個が欠けていることが判明したとのこと。
千年以上隠し続けて来た薄毛の事実を、白日の下にさらされた大仏のたたりが、奈良にないことを祈るばかりである。
しかしながら、こういった正直どうでもいいような事を、大真面目に調査する姿勢。
大好きです。
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