社労士による時事ネタコラム

奈良の社会保険労務士事務所「よしだ経営労務管理事務所」の代表です。 このブログは、社会保険労務士および集客コンサルタントの立場から、日々のニュースで取り上げられた労働、雇用問題や法律についての解説をしたり、一般人としての立場から駄文を書いたりするコラムです。

そんな『Amazonパントリー』で大丈夫なのか!?

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Amazonは15日より、食品や日用品の宅配サービスを始めた。

「え?そんなの今までもやってたじゃん」

と思うかも知れないが、今回のサービスは、2014年度で約1200億円。さらに今後5年で市場規模は2.5倍にもなると言われているネットスーパーを意識したものとなっている。

つまり、カップラーメン一個、ビール一缶などでも、近所のスーパーで売っているような小売り価格で購入出来るというもの。

「何それ、めっちゃいいじゃん!もうこれで一生、家から出ないで生活出来るわww」

と歓喜の声が、自宅警備員の皆様から聞こえてきそうであるが、しかしながらこのサービス『Amazonパントリー』、どうにも微妙なのである。

 

あ、送料とるんだ。。。

まず、『Amazonパントリー』は、3900円の年会費を払っているプライム会員だけが利用出来る。

利用方法は、パントリーボックスと呼ばれる段ボール箱(52×28×36)に、サイト上で買いたい商品を入れていくというもの。

また、商品をボックスに入れていくにつれ、ボックスの使用率が何%と行った具合に表示され、ボックスが一杯になれば新たなボックスを追加して、さらに商品を入れていく。

パントリーボックス一つ当たりの取り扱い手数料は290円。つまり、ボックス一つ当たりの送料が290円ということだ。

まず、ここで「あ、送料とるんだ。。。」という違和感にぶつかる。

そりゃ、カップラーメン一個から無料配送した日には、Amazonは良くても、下請けの宅配業者に壮絶な負荷がかかることは明白なのでしょうがないとは思うのだが、通常のAmazonでまとめ買いすれば送料無料なのに。。。と思わずにはいられない。

 

 

パントリーは日本で受け入れられるのか?

また、段ボール箱での通常配送が前提なので、冷凍食品や生鮮食品などは取り扱っていない。

これも大きなマイナスである。

結局、野菜やお肉などを買うために、近所のスーパーに行かなくてはならないのである。であれば、カップラーメンなどもその時にスーパーで買えばいい。

これなら、イトーヨーカ堂やイオンが展開しているネットスーパーを利用した方がましである。生鮮食品も取り扱っている上に、送料もAmazonのサービスとほとんど変わらない。しかも、ある一定の金額以上購入すれば送料も無料だ。

『Amazonパントリー』のもう一つの『売り』として、仕送り用ボックスやパーティー用ボックスなど、テーマ別に用意されたボックスがある。

しかし、これも微妙である。

「いや、それぐらい自分で選べるし。。。むしろ選びたいし」

となる。

例えばヨシケイや生協のサービスのように、夕飯のレシピと必要な食材が一つのパッケージに納められたボックスがあれば面白いと思うが、生鮮食品の取り扱いがないのでこれも無理だろう。

近くのスーパーまで、車で数時間といった家庭も少なくないアメリカでは重宝されるサービスなのかも知れないが、コンビニやスーパーがどこにでもあり、またネットスーパーのサービス対応地域も増えて来た日本で、このサービスがどの程度受け入れられるのか疑問である。

せめて、送料が無料ならなあ。。。

 

 

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