なぜドナルド・トランプは大人気なのか。その面白すぎるキャラクター性
アメリカ大統領選の共和党指名者争いで、現在トップに浮上している不動産王ドナルド・トランプ。
お調子者で、演出過剰。俺様主義の狭量で、問題発言の連発。
そして、その特徴的過ぎるヘアスタイル。。。
どれをとっても面白い。完璧だ。
そう、完全にハリウッド映画のキャラクターそのものなのである。
トランプ様の希有なキャラクター性
『どわははは、世界は俺を中心に回っているんだ!』
と、美女達に囲まれてジャグジーで葉巻をくわえながら、ドンペニリヨンで乾杯。
まあその後、なんだかんだで、危機的状況に陥り、主人公であるヒーローに
『おい!そんな小汚い子供より、俺を先に助けろ!!金ならいくらでもやるぞ!!』
と、上から目線で命令するも、ヒーローはガン無視して、少年を助けてそのまま立ち去る。
『貴様ーーー!!俺を誰だと思ってるんだ!不動産王のトランプ様だぞ!!』
と、大声でわめいた直後に、ドッカーンと爆発。
真っ黒になりながら
『お・・おれは・・トランプ様・・だぞ・・・』と口から煙を吐き出し、ガクッ。
と、ここまで脳内再生余裕な希有なキャラクターの持ち主である。
Wikipediaによると、このトランプ様、1980年代の好景気を背景にした不動産ブームに乗り、ビル開発やホテル、カジノ経営で大成功を収め、アメリカの不動産王と呼ばれるようになる。
自己顕示欲が旺盛で、各種メディアに積極的に露出するだけでなく、自らが運営する不動産には「トランプ・タワー」「トランプ・マリーナ」「トランプ・タージマハール」など自らの名前を冠することでも有名とのこと。
まあ、その後いったん、子会社が経営破綻するなど転落するものの、再び奇跡的な復活を成し遂げる。
完璧だ。完璧すぎるキャラクター造形だ。
問題発言連発でも人気は急上昇
さて、このトランプ様は数々の問題発言でも話題を巻き起こしている。例えば、
『メキシコからの移民は、麻薬や犯罪をアメリカに持ち込む。奴らは強姦犯だ!』
『マケイン(共和党の上院軍事委員長)はベトナム戦争で捕虜になったから英雄になれた。だが俺は捕虜にならなかった奴らのほうが好きだ』
などだ。
このような問題発言が世間の非難を浴びる一方、不思議なことにその人気は急上昇している。
これは、トランプ様の歯に衣着せぬ発言が、現在のアメリカに不満を抱いている『怒れる層』に大ウケしているからだ。
さて、このまま『キワモノ』で終わるのか、それとも大本命のジェブ・ブッシュをかわし、共和党の候補者になってしまうのか。
トランプが勝ち残ることはあり得ないというのが、大方の有識者の意見であるが、バカバカしいけど憎めない。愛すべき嫌われ者。
バットマンで言うところのペンギンのような、アメリカ人がいかにも大好きそうなキャラクターをもったトランプ様のおかげで、大統領選が盛り上がっていることは間違いない。
最終的にホントに大統領にまでなられてしまうと困るが、最終決戦までは残って、大いに我々を楽しませてほしい、なんて思うのは不謹慎だろうか。
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