【ホントにダサい!?】盗作騒ぎの五輪エンブレム。配色を少し変えるだけでこんなに違う!
新国立競技場がすったもんだの末、セロベースでの見直しが決定したと思ったら、今度は五輪エンブレムがダサいと批判され、あげくの果てにベルギーの劇場ロゴとの類似が指摘され盗作疑惑騒ぎに。。。と前途多難な東京五輪。
ネット上では散々な言われようのエンブレムですが、個人的には初めて見た時に、なかなか良いではないか!と思いました。
ただ、少しもっさりして見えるとしたら、配色のバランスが悪いことが原因かもしれませんね。
ワタクシ、一応こう見えて、カラーコーディネータ1級の資格を持っているので、基本的な配色知識は持っています。
そこで、配色のセオリーに照らし合わせて、今回のエンブレムを見てみましょう。
おそらく、金メダルのゴールドと、銀メダルのシルバー、そして日の丸の赤を意識した配色だと思いますが、ゴールドが黄土色に近いダークトーンであるがゆえに、ビビッドな赤とのバランスが少し悪くなっていますね。
配色のセオリーに照らし合わせると、色のトーンはそろえなければいけません。
では、ゴールドの部分を、赤のトーンに合わせてもう少しビビッドにしてみましょう。
どうでしょうか? 結構イメージが変わったと思いませんか?
全体のバランスが良くなり、明るくハツラツとした印象になりました。
では、逆にゴールドの暗いトーンに、赤を合わせて見ましょう。
今度は一気に、歌舞伎的な渋いイメージになりましたね。
あと、色相環(色を順序立てて円形に並べたもの)上で三角形を描くように色を選ぶと、とても安定した配色になるというセオリーがあります。
色相環
色相環上で、黄色と赤と、あと一色で三角形を作るためには、青色が必要です。
そこで、シルバーの部分を青に変更してみましょう。
これは、これで浮世絵的な美しさがありますね。青の部分がまるで富士山にも見えて、なかなか良いかも知れません。
まあ、超一流のデザイナーが考案された配色ですので、私のように素人に毛が生えた存在が、どうこういうこと自体お笑いぐさなのですが、デザインが同じでも配色によって随分イメージが変わって面白いですね。
盗作疑惑などもあり、批判的な意見が集中しているエンブレムですが、まあ、批判も程々にして、やっぱり日本人として、東京五輪に向けて一致団結して盛り上がっていきましょうよ!
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