ジャポニカ学習帳の人気投票を昆虫が独占!昨今の行き過ぎたクレーマー対応に一石を投じる結果に
Amazonで実施された「ジャポニカ学習帳」の“過去の表紙デザイン人気投票”で、その上位を昆虫のデザインがほぼ独占したらしい。
それを受けて、Amazon限定ではあるが、昆虫が表紙の学習帳が限定復活するとのこと。
このニュースを聞いて
「やったぜ!コンチクショウ!!」
と胸がすく思いがした。
ご存知の方も多いと思うが、2012年以降、昆虫が表紙のジャポニカ学習帳は販売されていない。
というのも、
「昆虫が苦手な子供が多くいるのに、昆虫を表紙にするなどケシカラン!!」
という、訳の分からない世論に、販売元のショウワノートが配慮した為だ。
誤解のないように言うと、僕も昆虫はどちらかというと苦手だ。
いや、確かに子供の頃は、夏休みは友達と、虫取り網をもって森の中を駆け回っていたし、日がな一日「世界のカブトムシ大百科」などをうっとり眺めて過ごしていたこともある。
ただ、他の大多数の少年と同じように、大人になるにつれて
「よく考えると、カブトムシってゴキブリにツノ付けたのと変わらんな。なんで子供の頃あんなに夢中になってたんだ?」
と徐々に昆虫に対する愛は冷め、
「てゆーか、むしろ気持ち悪りぃよ!!」
と、過去あんなに愛したにもかかわらず、彼女達(あ、カブトムシやカナブンのことです)のその後の幸せを願うでもなく、冷めた愛の残り火にツバを吐きかける外道に堕ちてしまったわけだ。
とはいえ、
「あんな気持ちの悪いモノ、私達の目に触れないようにして欲しいザマス!!」
と、一部の人々にヒステリックに叫ばれ、あろうことか、それがまるで世論の中心であるかのように拡声されることで、大企業がその少数意見に耳を傾けざるを得なかったことに、とてつもない違和感と、居心地の悪さを感じた。
「そんなこと言っても、あいつら(あ、モンシロチョウやカミキリムシのことです)だって、良い所も沢山あるんだよ!」
と、反論したい気持ちはあるが、どうせ反論した所で、
「ンマー!!キモイキモイ!!!昆虫の肩をもつなんて、きっとフンコロガシの生まれ変わりに違いないザマス!!!」
と、火あぶりにされてしまうのがオチなので、「なんか、嫌な時代になったな」とため息をつきつつ、いつも通り毎日の仕事を頑張るしかない。
どうも最近、この弱者が「自分の弱さ」を盾に強者を攻撃するという図式が多過ぎるような気がする。
「私達のような弱い立場の人間が不快だと言っているのに、あなた達のように社会的に影響力のある人たちはそれに耳を傾けないのですか!!」
というやつだ。
また、そういった一部の「弱者」の意見が、ネットなどを通じて、まるでそれが世の中全体の声であるかのように拡大されていく。
ただ実際、ほとんどの常識ある人たちは、日々の生活に一生懸命なので、そういった意見に対して
「なんだかなぁ」
と思いながらも、別に反論するでもなく、家族との時間を過ごし、明日に備えて風呂に入って寝るだけだ。
しかし、今回の人気投票の結果より、
「一部の人たちが気持ち悪いって言ってただけで、俺たち別になんとも思ってないぜ」
という、ごく普通の意見が結局のところ、大多数を占めていたということが判明し、
「汚物は消毒だー!!!」
などと叫んでいるモヒカンのザコキャラを、通りかかったラオウが、黒王で一気に踏みつぶしてくれた時のような爽快感を感じた。
おそらく投票した人たちは、僕と同じように昔は昆虫大好きだったけど、大人になって、もう今は別に昆虫は好きじゃない、ていうか、むしろきもち悪い、と思っているサラリーマン世代だと思う。
だからといって、周りの連中に
「アイツ、キモいよなー!!まじブスだぜ!!」
などと言われると、
「は!?ふざけんじゃねぇよ!!アイツはアイツですげえ良い奴だったんだよ!!」
ときちんと怒ることのできる、常識ある素敵なナイスガイ達だと思う。
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