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社労士による時事ネタコラム

奈良の社会保険労務士事務所「よしだ経営労務管理事務所」の代表です。 このブログは、社会保険労務士および集客コンサルタントの立場から、日々のニュースで取り上げられた労働、雇用問題や法律についての解説をしたり、一般人としての立場から駄文を書いたりするコラムです。

【うさん臭い?】エコキャップ運動の寄付が行われていなかったことが判明

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「世界の子どもたちにワクチンを」と呼びかけ、ペットボトルのキャップのリサイクルを進めるNPO法人「エコキャップ推進協会(エコ推)」が2013年9月以降、キャップの売却益があるにもかかわらず、ワクチン代に寄付していないことが判明しました。今も同じ呼びかけを続けており、寄付を受けてきた団体から疑問の声が上がっています。

 実は我が家でも、知り合いの鍼灸師の先生にお願いされ、ペットボトルのキャップを分別して少しずつ集め、ある程度たまったらお渡しする、ということをしています。

なので、このニュースを見たときは「まじかー!?」と思いましたよ。

 

キャップがワクチンに変わるまで

ペットボトルのキャップがワクチンに変わる仕組みについてですが、集められたペットボトルのキャップは国内のリサイクル業者に、1kgあたり15円で買い取られます。リサイクル業者はキャップを細かく粉砕し、プラスチックの原料となるペレットにした後、再資源化事業者に納入するという流れになります。

キャップをリサイクル業者に買い取ってもらった際の売却益を、ポリオやはしかなど感染症のワクチンを途上国に届ける活動をしているNPO法人『世界の子どもにワクチンを日本委員会』に寄付することで、集められたキャップがワクチンに変わることになります。

 

活動に対する批判

しかしこの活動、実は以前から色々と問題点を批判されてきたのも事実です。

例えば、キャップの回収およびリサイクル業者への送付は、学校や自治体、企業等運動の協賛者が各自で行う必要があります。協賛者はキャップの回収にあたり、納入先である全国のリサイクル業者のラベルが貼ってある専用の回収袋を購入するのですが、集めたキャップの送料込みでこの袋の値段が一枚約600円。

ポリオワクチン1本(20円)を購入する為に必要なペットボトルのキャップは2kg(キャップ約800個)となりますので、この袋一杯にキャップを回収した場合、購入出来るポリオワクチンは3本(60円)となりますが、送料には約十倍の600円がかかることになります。

であれば、最初からキャップではなく、600円を寄付した方がよっぽどいいと言う訳です。

しかし、この批判に対して僕は個人的に、こういったボランティア活動は、多くの人間が自分が出来るところから参加することで、活動に対して理解を深めることに意義があると思いますので、それほど問題はないと思っています。

他の批判としては、キャップ売却費の約60%をワクチン代として寄付するとしながら、実際の会計報告では30%程度の割合でしかなかったり、類似の活動を行う他のNPOと比較して、全収入にしめる運営費の割合が高過ぎるといったことがあります。

キャップのリサイクルをめぐる考え方や利害関係は複雑ですので、単純にこれらの批判が的を得ているとも言えませんが、今回のように多くの人間の善意と信頼を裏切るような事実については、せっかく広がったボランティアの輪に対し、我々の猜疑心と不信感を呼び起こすものであり、他の真面目に活動に取り組んでいる団体にとっても非常に迷惑なことです。

「寄付なんかしたって、本当に困っている人の為に使われてるのかどうか怪しいもんだ」

そんな言葉が説得力を持ってしまうなんて、本当に残念なことですもんね。

 

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