社労士による時事ネタコラム

奈良の社会保険労務士事務所「よしだ経営労務管理事務所」の代表です。 このブログは、社会保険労務士および集客コンサルタントの立場から、日々のニュースで取り上げられた労働、雇用問題や法律についての解説をしたり、一般人としての立場から駄文を書いたりするコラムです。

灰の落ちない線香が新発売、お値段なんと一本100円也!

 

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 香川県の仏壇仏具販売店「岩佐佛喜堂」がこの度、灰が下に落ちない線香を販売したとのこと。

そのお値段は70本入りで、7,000円。

えぇ!?ていうことは、一本100円、お線香一本が100円!?

ちなみに、我々に馴染みのある 日本香堂の「毎日香」、通常パッケージの内容量は約107gですので、線香一本の重量を約0.4gと考えると、一箱あたり約270本が収められている計算になります。「毎日香」一箱あたりのお値段は600円ですので、線香一本あたりの値段は、およそ2円。

つまり、この灰の落ちない線香は、毎日香の約50倍の値段ということです。

 

高く売るには、付加価値を創出せよ

普通に灰が落ちませんと宣伝しただけでは、普通の線香の50倍もする商品に誰も見向きもしてくれないでしょう。灰が落ちないという特徴の一点突破で、一般的な線香の50倍もの値段を付けて売るにはどうすればよいでしょう。

必要なのはそうです。付加価値の創出です。

 岩佐佛喜堂」はこの灰の落ちない線香を「智慧の和香」と名付け、灰が落ちない、「落ちない」、試験に「落ちない」ということで、この受験シーズンに願掛けやお守りとして受験生やその家族へアピールしています。

おそらく、この線香自体はもともと、こういった受験生用のアイテムとして開発されたものではなく、線香の材料配合などをいろいろ研究している中で、たまたま灰の落ちにくい配合が見つかったのではないでしょうか。ただ、灰が落ちないという特徴だけでは商品として弱い。そこで考えだされたのが上記の受験生に向けた付加価値の創出だと考えられます。

確かに、受験生を持つ親御さんや、知り合いに受験生がいる方などは、多少高くてもご利益がありそうなこの商品に興味を持ってくれそうです。

 

値段設定は、顧客の満足度を超えない注意が必要 

しかし、いくら付加価値を付けたからといって、商品価格が、その商品が顧客に与える満足度よりも高くなってしまうと売れません。

今回の場合、一箱7,000円という強気な価格が、ターゲットとする顧客層にどう受け止められるかが問題ですね。さらに付加価値を高めるのであれば、合格祈願で有名なお寺や神社とタイアップして、そこに商品を置いてもらうなどすると、さらに「ありがたみ」が増していいかもしれません。

 

意外と高い、線香の値段

 さて、今回は集客、ブランディングコンサルタントの立場から、商品を高く売るための「付加価値の創出」についてお話しましたが、ちょっと気になったので、線香の値段について調べてみました。

そしたら、出てくる出てくる高級線香!1本100円なんて、全然安い方なんですね。

なんと一本700円もする線香もありましたよ。やはりご先祖様にお供えするものですので、どれだけ高くても良いものを買いたいと思われる方が沢山いるんでしょうね。

ある意味、究極の付加価値とも言えますね。

 

 

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